[พ]ジョージ・A・ロメロ「死霊のえじき」は人間臭いゾンビのパブに注目せよ! @kun_maa
こんにちは!ゾンビ大好き @kun_maa です。
「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」、「ゾンビ」、そしてこの「死霊のえじき」をゾンビ映画の巨匠ジョージ・A・ロメロ監督のゾンビ三部作と言うそうです。
個人的には、ゾンビが一番好きですけどね。
それにしても、原題が「DAY OF THE DEAD」なのに、「死霊のえじき」って邦題はなんとかならんかったのかと思います。なんかセンスないですよね。
この映画が日本で公開された1980年代は「死霊の〜」ってのが流行ってたんだよね、たしか。有名どころでは「死霊のはらわた」とか「死霊のしたたり」とか。ほかにもカスみたいな映画もありましたけど。
この作品、Huluで公開されていたので久しぶりに観てみました。
このシーンは有名だから「見たことある!」って人も多いんじゃないでしょうか。
ゾンビと人間の数が逆転し、地上にゾンビが蔓延している近未来のアメリカが舞台です。フロリダ州郊外の地下基地に立て籠った数人の軍人と科学者が、ゾンビの研究と生存者の捜索を行っています。
ゾンビを捕まえてきて人体実験のようなことを繰り返しているシーンはけっこうエグいです。
登場するゾンビは、現在ではスタンダードとなってしまった感のある「走る・跳ぶ系」ではなく、昔ながらの「ウスノロ系」です。
ノロノロ動くので、取り囲まれるようなヘマさえしなければ簡単に頭を銃で打ち抜けます。銃社会アメリカで、なんでこんなに蔓延しちゃったんでしょうね。不思議です。
この手の映画にお約束の展開で、せっかく生き残っている人間同士が協力すればいいのに、権力争い始めちゃったり、お互いの信頼を損ねたり、ホントどうしようもないです。
そして、この映画の一番の特徴はゾンビを飼いならして言うことをきかせようというところ。
フランケン博士と呼ばれるオタッキーな科学者が、1人(?)のゾンビにパブって名前をつけて、まあまあ仲よくなっていきます。
本を手に取らせてみたり、音楽を聴かせたり、銃を扱わせてみたりね。
くだらない勢力争いをしている人間たちよりも、このパブの方がだんだん人間らしく思えてきたりして。
ゾンビが本や音楽に人間のような反応を見せたり、銃を扱ったり、博士と感情を交わすようなところは、賛否両論あるとは思いますが、僕はおもしろい趣向だと思いますよ。
しかし、博士とパブの交流も長続きはしません。
パブを手なずける為に、餌として死んだ軍人の肉を食べさせていたことがバレて、博士は怒った軍人に銃殺。
で、切れた軍人が暴走。お決まりのように人間同士が衝突、イカレたヤツが基地内にゾンビを招き込むというアホか!という展開をみせて大混乱&ゾンビのお食事タイムに突入。
ここでもパブが活躍します。銃を撃ちまくり、博士を殺した軍人に見事復讐を果たしてしまうという滑稽さ。もうね、この映画の主役はパブでいいんじゃない?
最後は少しだけ希望が残るような終わり方だけど、たぶんそれも長続きはしないよねって思わせるラストです。
久しぶりに観たけど、けっこうストーリーは覚えていました。
人間臭いゾンビのパブと、アホな人間たちと、スプラッタなお食事シーンが楽しめる映画です。
Huluで絶賛公開中(※2014年12月現在配信されていません)
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