［พ］チャイルド・プレイ 誕生の秘密（Curse of Chucky）／チャッキーがコメディ路線からホラー映画にカムバック @kun_maa

チャイルド・プレイ第１作の発表が1988年だからもう25年以上が経つんですね。

この映画、第１作目こそ人形が冷徹に人殺しをしていくというなかなか衝撃的なホラー映画でしたが、その後の続編ではチャッキーというキャラクターを重視するあまり方向性がおかしな方向に向かい、特に第４〜５作はすっかりホラーコメディ化してしまいました。

正直なところもうこの映画も終わりだなって感じで、2004年の「チャイルド・プレイ チャッキーの種」（ホラー映画のタイトルがチャッキーの『種』ですよww！）を最後にスクリーンから姿を消していました。

久しぶりの登場となる本作「チャイルド・プレイ 誕生の秘密」は、シリーズ第６作品目となりますが、劇場公開作品としてではなくDVD作品としての公開です。

僕はここ数年のホラー映画のリメイクブームに乗っかった作品かと思って観たのですが、この作品はリメイクではなくてストーリーが継続しているんですね。しかも、うれしいことにちゃんと原点に帰ってホラー映画しています。

生まれた時から脚の不自由なニカは、少し精神を病んでいる母親との２人暮らし。

ある日、差出人不明の荷物として例の「グッドガイ人形」が送られてきます。

昔から思っているんだけど、この人形の顔がかわいいって感じるアメリカ人の感性が僕にはさっぱりわかりません。人形がチャッキーじゃなくても十分怖いと思うんだけど。

何かのいたずらだと思った母親は、この人形をゴミ箱に捨てます。

そして、その夜謎の死を遂げる母親。あとから映像として出てきますが、腹にデカいハサミが突き刺さって死んでいるのに「自殺」って・・・細かいことは気にしないところまでシリーズを踏襲しているのでしょうか。

母親が死んだことで、表向きは脚が不自由なニカのため（本心はニカを施設に入れて家を売り払うため）に、姉夫婦と娘のアリス、ベビーシッターのジル、フランク神父の５人が家を訪れます。そして、想像どおりチャッキーの虐殺劇の開始です。

すっかりチャッキーのことが気に入った姉の娘アリス。もともと小児性愛者的なチャッキーも彼女がお気に入りです。

次々に犠牲となっていく登場人物たち。殺し方も次第にエグくなっていくので、グロい描写が苦手な人には向いてないかも。

ストーリーはチャッキーの一家皆殺し計画の場面を中心に進んでいきますが、タイトルにあるとおり2５年前のある出来事にまでさかのぼって、チャッキーの誕生の秘密が明らかにされます。

誕生の秘密っていっても、ブードゥーの呪文で殺人鬼チャールズ・リー・レイがグッドガイ人形に自分の魂を移し替えたってことは昔から明らかにされているので、今回わかるのはそこにいたるまでの話と、なぜ今回この家にチャッキーが送られてきたのかってこと。

明かされる理由には、少々力技的な印象となんで25年もかかったのさって疑問は浮かびますが、それはさておき、なかなか楽しめるホラー映画に仕上がっていると思います。

相変わらず”悪い顔”をしていますねえ。ゾクゾクします。

でも、後半に出てくる以前の作品のこの顔の方が馴染み深いけど。まあ最初からこの顔で送られてきたら誰からも警戒されてアウトだけどね。

車いすの主人公ニカを演じたフィオナ・ドゥーリフは、殺人鬼チャールズ・リー・レイ役、つまりチャッキーの声役のブラッド・ドゥーリフの実の娘ってことですが、彼女がとてもかわいいです。絶叫しているところもいいんですが、笑顔はもっといい。

いろんな秘密が明らかにされ、懐かしい人物も登場するこの作品、チャイルド・プレイのファンなら絶対楽しめます。

また、過去の作品を観ていなくてもそれなりに楽しめるホラー映画となっているので思っていたよりオススメです。

それからエンドロールが終わった後にもちょっとした趣向がこらしてあるので、最後まで観ましょうね。

Curse of Chucky Official Trailer - YouTube

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