[พ]映画「怪談新耳袋 怪奇 ノゾミ」はホラー映画じゃなくて真野恵里菜を楽しむ作品です @kun_maa
怪談 新耳袋といえば、深夜にガタガタ震えながらテレビを観た思い出が強いのですが、この映画「怪談新耳袋 怪奇 ノゾミ」は正直、それほど怖くなかったです。
ホラー映画が苦手な人でも大丈夫かな。
ストーリーは、幼い頃に妹を事故で死なせてしまったことに責任を感じて心を閉ざしてしまっている主人公メグミ(真野恵理菜)に起こる不思議な現象と、妹の死をきっかけにこじれてしまった母親との関係が修復されるまでを描いています。
メグミは妹を死なせてしまったことを自分の責任だと後悔するあまり、精神的に不安定になり、見えてはいけないモノが見えてしまったり、毎晩同じ悪夢にうなされたり、リストカットを繰り返したりするのでメンタルクリニックで治療を受けています。不登校になって、図書館通いの毎日。
最初に、それほど怖くないとは書きましたが、そうは言っても「新耳袋」の作品なので、所々にちょいちょい驚かすシーンはあります。
ただ、まあ想定の範囲内というか、予定調和というか、そろそろ来るなってわかるし一瞬なんで、楽しみながら観ることができます。だからたいして驚けない。
メグミに見えているものが、死んでしまった妹ノゾミの霊なのか、それともただの幻視・幻聴なのか。最初のうちはわかりません。
偶然、母親が中学校時代の友人シンコさんに出会ったところから、どうやらメグミは霊に取り憑かれているってのがわかります。
シンコさんは霊が見える人だったから。ばっちりとメグミに取り憑いている少女が見えちゃうんですよ。そして、このままだと「あなた近いうちに死ぬよ」って。
まあちょっと設定が出来過ぎって感じですけどね。
メグミは、自分に取り憑いているのは死んだ妹ノゾミの霊だと思っていたのですが、シンコさんの霊視でどうやらそうではないことがわかります。
シンコさんは霊視をしたせいで、なんだか大変なことになって「え?え?どうなっちゃうの?」ってなりますけど。
取り憑いているのが妹の霊じゃないとしたら、いったいなんなのか。
メグミはどうなってしまうのか。
いろいろ気になるところですけど、ホラー映画のストーリーとしてはいまひとつ盛り上がりに欠けたまま肩すかしをくらいます。
でも、この映画の見どころはホラー要素なんかじゃなくて、「真野恵理菜」の見せる様々な表情にあります。
悪夢にうなされて目覚めたあとの表情も。
憂いをおびた表情も。
ちょっとした微笑みも。
決心を秘めた表情も。
泣き顔すらかわいらしい。
そう、この映画は真野恵理菜のための作品なんです。
だから「新耳袋」なのに怖くない!とか怒っちゃいけません。
これは、怖さを楽しむ映画ではなくて、真野恵理菜を楽しむ映画なのですから。
しかし、真野恵理菜ってよく見るとかわいいねぇ。
とはいえ、ストーリーがダメダメなのかというとそんなことはなくて、家族の死によってギクシャクとし、壊れかけた母娘の関係があることをきっかけに修復するっていう、ちょっと感動的なお話でもあります。
1時間ちょっとの短い作品なんで、真野恵理菜ファンは必見なのはもちろんのこと、彼女のことがちょっと気になった人も観ておいて損はないかなって思います。
ホラー映画としては物足りない作品なんで、そっち方面を期待して観るとがっかりしますけどね。
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