[พ]柔術愛の和製ランド・オブ・ザ・デッド/映画「東京ゾンビ」がくだらなすぎて泣ける @kun_maa
こんにちは!ゾンビが大好き @kun_maa です。
この映画の舞台はちょっとだけ未来の東京。
消化器工場に勤めるフジオ(浅野忠信)とミツオ(哀川翔)は、仕事もせずに柔術の練習に明け暮れています。ミツオがフジオに教えてるのね。
そんで、2人のルックスがこれ。
フジオはアフロ。
ミツオはつるっぱげ。
浅野忠信と哀川翔のこんな姿を見ることができるだけでも、この作品を見る価値があるかも。っていうかそのくらいしか見どころないかも。
ある日、仕事をさぼって柔術の練習をしているところを本社の社員にバレて、ミツオが責められているのに腹を立ててフジオが社員を消化器で撲殺。
あっさり人殺しキタ━(゚∀゚)━!!!!!!!
死体の処理に困った2人は、その頃産業廃棄物の不法投棄で出来上がった山、通称「黒富士」に死体を捨てにいきます。まあ、黒富士にはいろんな人たちが死体を捨てているんだけどね。けっこうシュールな世界観。
ちょうど2人が社員の死体を捨てにいった頃から突然、黒富士に捨てられている死体が蘇り始めてゾンビが大量発生。専門家(梅図かずお)によると、産業廃棄物に死体が反応してゾンビ化したらしいです。その辺りはかなりアバウト。
ゾンビにあふれる東京を捨て、柔術を極めるために北へ向かうフジオとミツオ。
なぜ北かというと、柔術の強い奴らがロシアに大勢いるからロシアで修行するためって、ぜんぜんゾンビ発生の深刻さがありません。
でも、ある女を助けるためにミツオがゾンビに噛まれた上に、わけのわからないカルピス大好き男に車を奪われてロシア行きを断念。なんなんすか?この展開。
やっぱり登場するゾンビはいかにも日本ですなあ。
しかもなんともチープすぎてこれぞ低予算ゾンビの醍醐味。まちがっても疾走したりしません。
そして・・・一気に舞台は5年後へ。ゾンビの大量発生で東京壊滅って、おいおい!
そこに現れたのは、一部の金持ち連中が高い塀の中に作ったピラミッド型のマンションとその生活を支える貧困者のスラムという格差社会。そして暇な金持ちの娯楽としての対ゾンビ闘技場っていうまるでジョージ・A・ロメロの「ランド・オブ・ザ・デッド」のような世界。
そういえば「ランド・オブ・ザ・デッド」も「東京ゾンビ」と同じ2005年の作品だ。
闘技場を仕切るのは古田新太。これがハマり役なんだなあ。
生き残ったフジオは、柔術こそ最強の格闘技であることを示すために、この闘技場で日々ゾンビとの対戦に明け暮れています。
そして訪れるゾンビとなったミツオとの劇的な再会と対戦。
なんていうかこれ投げやりすぎるだろって突っ込みたくなるような、わけのわからない事態からあっけないほど簡単に崩壊する特権階級のピラミッドとあふれるゾンビ。
そして、フジオはロシアを目指してバイクで爆走!ホント無計画。
もうね、なんていうか場当たり的とも感じられるストーリー展開とくだらないギャグの応酬。「柔術対ゾンビ」っていう斬新すぎる組み合わせには感心したけど、蔑ろにされすぎのゾンビの存在。ほとんどゾンビの大量発生とか意味ないし。
ゾンビは出てくるけど怖くないです。そして脇役にすらなっていない感たっぷり。
本当に怖いのはゾンビじゃなくて、平気で人殺しをしたり一途に柔術にこだわるフジオの狂気といったところでしょうか。
すべてがあまりにもくだらなくて泣けてきます。
何度途中で観るのをやめようと思ったことか・・・。
でも、このくだらなさもゾンビ映画の特徴なのさと思えば、なんとなく許せてくるから不思議なものです。
やっぱり一番の見どころは浅野忠信と哀川翔のズラ姿と2人の掛け合いですね。
ホント、もうそれだけの映画だと思います。
原作は「花くまゆうさく」という人の漫画だそうです。観終わってから知りました。
しかしくだらなすぎるなww
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