[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]映画「愛とセックスとセレブリティ」/アシュトン・カッチャーがヤリまくるも愛を弄ぶ者は愛に泣く @kun_maa

2009年公開のアメリカ映画です。

主演はイケメン俳優アシュトン・カッチャー。彼がその甘いマスクと巧みなナンパ術を駆使して女性とヤリまくる映画と言ったら身も蓋もないでしょうか。

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自分の顔と体を武器にして、女性に取り入りヒモ生活を送る青年ニッキ(アシュトン・カッチャー)。ロスで一生を終えるつもりだという彼は女性を愛したことなどないのでしょう。クラブで女性を漁り、彼女たちの間を好きなように渡り歩いて自由気ままに暮らしています。イケメンってのはいいものです。いつでも、いろんな女性とヤレるのですから。そう、彼の行っていることは愛の欠片もないただ欲望と自分勝手さしかないセックス。彼から女性を剥ぎ取れば何も残らないただのホームレスですが、そんなことは気にしません。だっていくらでも女性を騙せばいいのですから。

物語の冒頭は、どこかのセレブ女性の家から黙って立ち去るニッキと、新しい女性を捕まえるためにクラブで物色するところから始まります。

そしてあっさりと大豪邸に住む弁護士のサマンサを捕まえちゃうんだなあ。最初は警戒しているサマンサなのにあっさりとキスしちゃって自宅へ・・・これだからイケメンって奴は気に食わないんですよ。腹たつなあ。

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サマンサのご機嫌をガッツリととりながら、彼女を肉体的にも虜にして自由気ままなセレブ生活をおくるニッキ。

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もちろん、彼女が留守のときには他の女たちを豪邸に呼んでは好き勝手にヤリまくります。どこを切り取ってもニッキの女性に対する愛の欠片もありません。数々のセックシーンを観ていると「愛っていったいなんだろうね?」って気持ちになります。

性欲と肉欲と愛を持たない男と愛されたがる女たちと。

サマンサに他の女との浮気がバレても、ニッキに夢中なサマンサは彼を追い出すことすらできません。イケメンってこんなにお得なのか...イケメン爆発しろ!

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そんなナンパで完璧なるヒモ男のニッキですが、ふと立ち寄ったダイナーでヘザー(マルガリータ・レヴィエヴァ)に一目惚れしてしまいます。しかし、いつもなら簡単に多くの女性が引っかかる彼のナンパテクも彼女には通用しません。

ようやくデートに誘い出しても、電話1本で簡単に帰ってしまう彼女。

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本気で好きになってしまっても自分の正体を明かすことはできず、彼女にも何か秘密がありそうです。自分のやっていることは完全に棚に上げて、ヘザーに嫉妬するニッキ。ここに至ってようやく僕はこのナンパ野郎の心の隙間を少しだけ見ることができるのです。

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自分をつなぎとめるために膣の改造手術(!)を受けたサマンサに愛想を尽かし豪邸を出て行くニッキ...というか彼は誰かと本気で親密になるのを恐れているような節があることにそろそろ僕も気づいてきました。サマンサの愛が一身に注がれるのを恐れているようにも見えます。

豪邸を飛び出したニッキは行く場所もなく、昔の女たちには冷たくあしらわれ、高校時代からの友人にも愛想をつかされてしまいます。すべて、今まで彼が他の人間を道具にしか考えていなかったことの報いです。ほぼホームレス化して落ちぶれていくニッキ。

そして、安モーテルからかける1本の電話の内容から、彼が親にも愛されていなくて本当の愛に飢える一方で愛を恐れていることの背景がなんとなく見えてきます。

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そんな窮乏状況のなかで偶然再会したヘザーに、ニッキは助けられます。そして、彼女の抱える秘密も知ることになり、それでもお互いに魅かれあい愛し合うようになる2人。

過去のニッキの所業も彼がどうしようもないダメ男だということも知りながら、ヘザーもまたニッキを愛していくのです。このあたり、なんかとても雰囲気が良くて前半のエロ映画かこれは?というシーンからは想像できないほど純愛っぽさをうまく表しています。

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しかし、そんな日々も長くは続きません。あることをきっかけにしてヘザーはニッキを残してニューヨークへとひとり旅立ちます。

傷心のニッキとそんな彼を勇気付けて手助けをしてくれる、ヘザーのルームメイトと絶縁したはずのニッキの高校時代の友人。ちょっと変なノリの青春映画っぽくて好きですけどね、こういう展開は。

そしてニッキは、ヘザーを取り戻すべくニューヨークへと単身乗り込んで彼女の元へ。

愛を知らないナンパ男が本当の愛を知り、愛に目覚めてハッピーエンドを迎えるというありがちな作品だと思いました。ここまではね。

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このニッキの行動と突然のプロポーズの結果はぜひ作品でごらんください。

愛を弄ぶものは愛に泣くことになるんですよ。因果応報ってやつですな。こんなふうに書いたらなんとなく結末がわかってしまうかもしれませんが、僕からしたら想像以上にキツイ終わり方でした。これは実際に観た方がよろしいかと思います。

そして、最後はなぜかでっかいカエルが餌のネズミを丸呑みにするシーンが延々と続きます。なんというグロい映画なのでしょう。

そう、この作品は人間の本性のグロさと愛の儚さを描いた作品だったんだと思うんです。最後のカエルのシーンはそれをまさに象徴しているというね。

特に僕なんかは、本当たまらんですよ。イケメンでもないのに心がものすごく痛くなる作品でした。 

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