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[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]職業としてのAV女優/AV女優も食っていくのは大変なんだ @kun_maa

AVなんてもう20年以上見てません。

いや本当に。

そんな僕のAV女優に対するイメージって、なんか借金抱えて仕方なくとか、悪いスカウトにだまされて仕方なくとかっていう「仕方なく」やっているっていうものでした。 

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

 

本書は、AV女優という職業に対する入門書であると同時に、AV女優から社会の変質を読み取ろうという作品です。

今は自分からAV女優になりたいと申し込んでくる女性が多いんだそうです。1990年代と2000年代後半以降のAV女優ではまったく人種が違うと言っていいくらいに違うんだとか。

かつては、やっぱり僕のイメージにあったようなパターンで「たくさん稼いで早く足を洗いたい」だったものが、いまは「できるだけ長く続けたい」というのが一般的になってきているのだそうです。

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本書では、売春の世界の頂点であるAVアイドルから末端のAV女優や素人売春婦まで、様々な女性へのインタビューをもとに、AV業界そのものにまで鋭く切り込んでいます。

そこでは、ITの浸透や社会倫理の弱体化、貧困層の登場やAV業界の激しい競争などにより、AV女優という職業そのものが大きく変化している様があぶり出されていきます。

ちょっとそれは言い過ぎじゃないの?と思うんだけど、今や誰もがAV女優になっても不思議ではない時代なのだと著者は言います。

そして、誰がなっても不思議じゃないんだけど、成功するのはほんの一握りの女優だけ。1作品も出演する機会を与えられずに消えていくAV女優(それでもAV女優って言うのかな?)も多いし、かつてのように貧困女性のセーフティーネットとしての役割も担えなくなっているといいます。

要は、一握りの成功者以外はロクな金にならず、いざとなれば脱げばなんとかなるという最後の手段としての裸や性行為の撮影ってのは、成り立たなくなってしまっているってこと。

誰でも裸になれば稼げる時代じゃないんです。

裸になって、性行為を撮影されてそれが世間に出回ったとしても、一部のレベルの高い人気AV女優以外は、出演料も安くて、下手すりゃ普通のサラリーマンと変わらなかったり、それ以下だったりするっていうんじゃあんまりですよね。

 

決してハローワークや求人誌ではわからないAV女優という職業について、収入や労働環境、様々なリスクも含めて、いろいろと変遷や現状を知ることができたりして、なかなかに刺激的な本ではあります。

 

激しい競争に勝ち残った一部の人気AV女優は、普通にテレビ出演して、海外ではファンが殺到し、脱がないタレントとしても成功している人がいる一方で、楽に稼げることに依存して、収入が激減してもAV女優という職業にしがみついた女性の中には、ホームレスまで生まれているそうです。

 

まったくわからない世界ではありますが、AV女優の世界ってのもそれほど甘いもんじゃないなと。割に合わない大変な仕事だなあということはよくわかりました。

 

最後に著者はこう書いています。

社会が裸の仕事に対して以前より寛容になったといってもカラダを売っている現役時代は、楽に稼げることの代償として他人から信用されづらく、恋愛をしてもうまくいかず、成長した友達からは見離され、周囲からは転落したと蔑まれる、ということが起こりがちである。非常に惨めで孤独な青春時代、人生といえる。さらに一般社会との感覚のズレや消せない裸の商品など、カラダを売って収入を得るということはさまざまなリスクが潜んでいる。他に生きる道があるならば、簡単に手をださないにこしたことはない。

本書はAV女優でもしようかな?と思っている女性や、娘を持つ親たちに読んでほしい。たとえアルバイト気分でも、職業は現実を知ってから選ぶべきである。  

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

 
職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

職業としてのAV女優 (幻冬舎新書)

 
日本の風俗嬢 (新潮新書 581)

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