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[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]日本には210万人以上の外国人が住んでいるんだぜ!/ニッポン異国紀行 @kun_maa

こんにちは!無気力が有り余って困っています @kun_maa です。
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日本に暮らす外国人は外国人登録者、不法残留者を合わせて210万人以上(2011年)にもなります。
この数は、長野県の人口とほぼ同じ(2010年国勢調査)で、山梨県の約2.4倍、鳥取県の約3.6倍(いずれも2010年国勢調査)もの数字なのです。
 
 
これだけ多くの外国人が暮らしているというのに、僕たちは彼らのことをどれだけ知っているでしょう?
彼らは日本人とは異なる文化の中に暮らしつつも、その文化は完全に孤立して存在しているいうより、日本の文化を吸収しながら新しい固有の文化を作り上げています。
でも僕たちの大半はほとんど何も知らない、彼らの生活・文化に目を向けようともしていないのではないでしょうか。
  

「ニッポン異国紀行 在日外国人のカネ・性愛・死」

サブタイトルが「在日外国人のカネ・性愛・死」とあるように、著者が国内の外国人コミュニティに足を踏み入れ、日本国内に暮らす外国人、そしてそれを取り巻く人々に対して行った丁寧な取材に基づく良質なルポルタージュです。

 
例えば、外国人が日本で死亡した場合どのような処置がとられるかご存知でしょうか?
 
日本人は火葬が当たり前ですが、宗教によっては(イスラム教ユダヤ教キリスト教)土葬にしなければならないと宗教的な決まりがあるために安易に火葬してしまうことは許されません。
日本にも3カ所イスラム教徒用の墓地があるそうですが、ほとんどの場合は祖国に遺体を輸送し、祖国での埋葬が行われるのです。
 
また、火葬の文化をもつ国であっても、遺族感情から遺体のまま輸送するということが少なくないそうです。
 
その際に必要な技術がエンバーミングと呼ばれる遺体の防腐処置です。
エンバーミングを正しく行い、遺体を腐敗させることなく祖国に送り、そこで埋葬する。
 
その費用は、輸送する国によっても大きく異なりますが100万円単位の費用がかかるということです。
 
そんな費用を負担できる外国人なんてそうはいません。
そういうときには彼らのコミュニティに属する仲間たちが、少しずつお金を出し合って費用をまかなったりしているのだそうです。
 
 
ほかにも本書で取り上げているのは、
 
・韓流セックスビジネスがもたらした日本のセックス産業の変化
・国際結婚仲介業の変遷と中国人妻の意識の変化
三重県の「売春島」のタイ人たち
イスラエル人露天商の仕組みと彼らに群がる日本人女性
・韓国系教会によるホームレスの取り込みと問題点
・日本の宗教団体の海外進出方法と問題点
・日本にいる外国人占い師の今昔
・外国人を取り巻く医療問題
 
など、どれも日本国内でのことなのに知らないことばかりです。
 
僕は、一時期タイ人コミュニティに片足突っ込んでいた時期があります。
 
その頃は、日本に暮らすタイ人たちの口コミネットワークのすごさ(誰が誰とつきあっている、誰が借金まみれになっている、やくざの情報、入管の取り締まり情報etc.)、エイズに感染した売春婦、銀行を通さないタイへの送金、タイの宝くじのノミ行為、違法コピー映画のレンタル、毎月お金を出し合って高利で仲間に貸し出す「講」のようなシステム、タイから持ち込んだ薬の販売etc.
日本で生きていくために日本のルールを破っているような数々の彼らの文化を知っていました。
 
でも、それだけです。
本当に彼らの文化と自分の生活とを共存させようとか、まじめに考えようともしていませんでした。
彼らが日本のルールを破るような行為も含めてコミュニティとして固まっているのは、外国である日本で生きていくためです。
困ったときにはお互い助け合い、自分が困ったときにも助けてもらう。
 
もし、日本の制度が彼らを含めて助け合えるようなシステムになっていれば、もしかしたら日本のルールを破ることなく共存していけるのかもしれません。
 
日本は人口の減少問題を抱え、いずれ移民の受け入れについても真剣に検討する時が来ると僕は思っています。
名ばかりの異文化交流ではなく、全ての日本人が日本に住む彼らにも目を向け、理解し合うことが、よりよい新しい日本文化を創っていくことにつながる本当の異文化交流ではないでしょうか。
 
そして、これから必要になってくるのはそのような「本当の異文化交流」だと思います。
 
本書で、外国人とその周辺の人々への取材から浮かび上がってくるのは、紛れもなく僕たちの知らないもうひとつの日本の姿でした。
 
 
追伸:日本に乱立するインド料理屋の多くが、インド人ではなく、全く食文化の異なるパキスタン人、ネパール人らによって作られている偽インド料理だということを知っていますか?本書ではそんな事例も取り上げています。
内容の重さの割には読後感は重くないので、オススメの本です。

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