[พ]映画「ムーン・オブ・ザ・デッド」/ゾンビじゃないしほぼ暗闇なので覚悟して観てください @kun_maa
タイトルで全て言い尽くしている感もありますが、典型的な「◯◯・オブ・ザ・デッド」作品(悪い意味でね)。
2008年公開のアメリカ映画ですが、舞台はアメリカではなくて中国のど田舎。
中国系アメリカ人のユルと白人系アメリカ人のメリッサのカップルは新婚旅行で中国を訪れています。なぜかというと、ユルのおばあちゃんや親戚にメリッサをお披露目するためです。
最初は、まあ安っぽい画面だけど中国のお祭りの様子も映っていたりして、それほど悪くもないかなって思いました。とりあえず画面が見えるし。
でも、お祭りを楽しむ新婚カップルという設定をなぞるようなどうでもいいシーン(失礼か!)が終わって、本題となるユルのおばあちゃんの家に向かうところからはもうダメダメです。
画面は暗くて何が映っているのかよくわからないし、道を間違えたと言って姿をくらますガイド役の爺さんも取って付けたように怪しすぎるし、登場する化け物はゾンビじゃなくて白塗りの全裸男集団だし、やれやれです(;´Д`)
そもそも「旧暦の7月の満月の夜に地獄の門が開いて死者の魂が解き放たれる」って伝説を知っていながら、なぜあえてその日の夜におばあちゃんの家に行こうとするかね。おかしいでしょw
ガイド役の爺さんが姿をくらました村では、ヤギや犬などを何かの生贄として外に出し、人間は家の中に引きこもって外に出てきてくれないし、家の中にも入れてくれません。もう悪霊フラグ立ちまくりです。
逃げようとしたユルとメリッサの前には、この村の者ではない青年が現れて白塗りの化け物に襲われているし。なんかもうストーリーとかあんまり関係ないです。
普通なら、なんだか正体がわかんないモノに襲われるというのは怖いものですが、暗くて何が起こっているのかわからない上に、なんとなくうすらぼんやりと見えるのが全裸の白塗り男なので恐怖よりも「ギャグかよ」って微妙な感じになってしまいます。
それでも、よくあるB級映画のように無意味に人数だけは惨殺されるという設定ならまだそれなりにホラー映画として成立するのかもしれませんが、そんな凄惨なシーンもありません。とにかく暗闇を逃げるばかりでホントつまんない(あっ!書いちゃった)。
とにかくストーリーは大雑把でよくわからないし、白塗り全裸男たちも別に人食いというわけでもないようで、動きは素早いもののそれほどヤバい奴らには思えません。
もし銃でも持っていたら簡単に勝てんじゃね?って思います。
ああ、中国だからキョンシーに貼るお札みたいなのでも勝てそうですね。
一瞬だけこんな顔を見せたりもするのですが、あとはほとんど暗くて見えませんから。
ネタばらしは基本的にしない主義なので、このくだらない作品についても全ては書きませんが、白塗りお化けの狙いともいえる生贄設定は破綻しているし、やたらとメリッサをおばあさんの家に行かせたがるユルの、伏線を張っているような態度も回収されないまま終わってしまうし、何度も書きますが画面が暗くて何が映っているのかさっぱりわかりません。もう映画として致命的だよね。
そして、それよりなによりこのタイトルでゾンビが1人も出てこないってなんだよ!
予算の関係なのか、製作途中でみんなが嫌になってしまったのか理由はわかりませんが、いろいろと投げやりで残念な作品ではあります。
それでも観たいという人は止めませんけど。
中国の田舎の人たちの不可解さを感じるにはいいかもしれませんね。
それに画面がほとんど真っ暗なので観ている途中でよく眠れますから睡眠薬代わりにいいと思います。
このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。
RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。