[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]映画「鎧 サムライゾンビ」/ゾンビは出てこないが安っぽく首が飛びまくる故・桜塚やっくんに捧げる作品 @kun_maa

2008年公開の日本映画です。サムライゾンビというタイトルですが、いわゆるゾンビは出てきません。

蘇ったサムライの動く死体は出てきますが、人を襲って食べるわけでもなく、百万歩譲ってもこいつらはゾンビじゃないです。

幽霊あるいは怨念ものといったところでしょう。それにしてもひどい。

f:id:kun-maa:20151102224812j:plain

日本のゾンビ映画、しかもタイトルと内容が合っていないという時点で、もう皆さんお察しかと思いますがスッゲーくだらない作品です。

 

ある家族がドライブ中に山中で銀行強盗犯に脅され、犯人の逃亡のために車に乗せるのですが、立ち入り禁止の柵を突破して飛び込んだ場所は、謎の惨殺事件があって昭和16年に廃村となった「八槍塚村」。村の名前といい、惨殺事件といい「八つ墓村」のパクリパロディ以外の何物でもありません。

その村に逃げ込んだ強盗犯、人質家族、たまたま追いついた警察官2人が不死身のサムライに次々と刀で首を跳ね飛ばされていくという物語。

 

ストーリーは最後に「おいおいそりゃ出来すぎだろ?」っていうしょーもないオチがあり、登場人物が理不尽に殺されていくように見える物語にも、実はふか〜いわけがあるってことなんですが、そのオチ自体が噴飯モノなので、ストーリーのことは一切気にしないで、盛大に安っぽい血しぶきをあげて空に舞う首切りシーンを観て喜んでいるほうが精神的にいいです。

 

こんなくだらない作品ですが、出演者は意外と豪華で驚きます。

吹越満、荻野目慶子、いしだ壱成、やべきょうすけ、中島愛里などなど。

書き出してみたらそれほど豪華ではありませんでしたね。あくまでもくだらない作品の割にはってことですよ。

 

2013年10月に37歳で亡くなった桜塚やっくん(植田浩望)が銀行強盗役として、すっぴんで出てます。演技はイマイチですが、勢いだけは感じました。

f:id:kun-maa:20151102230743j:plain

 

腐ったサムライとの戦闘シーンもあります。

やたらと撃ちまくる銃弾はサムライの体に当たってるのではなく、鎧で跳ね返されているようにしか見えず、サムライは回し蹴りをしてきたりして、とりあえずなんでもありなんだなって考えさせられる作品。

f:id:kun-maa:20151102231054j:plain

 

ゾンビと言いつつ人食いではないので、お食事シーンは皆無。

唯一のスプラッタシーンとも言える首切りシーンにはあまりお金をかけていないようで、首が吹っ飛ぶシーンはそのあまりのチープさに笑えます。

でも、腐ったサムライの顔のアップにはそれなりにこだわりがあるようでアップにされたら気持ち悪かったです。

f:id:kun-maa:20151102231417j:plain

 

いしだ壱成の位置付けがイマイチよくわかりませんでした。

車で轢かれても、銃で撃たれても、キンタマを噛みちぎられても死なないので、お前がゾンビか?って思ったくらい。

クスリでも一発キメて出演しているような、本物の狂気のようなものを少しだけ感じました。ああ、これはシャレにならないか。

f:id:kun-maa:20151102232408j:plain

 

登場する警察官の一人はマリファナを景気付けにキメてるし、あとはおっぱいがあれば①生きる屍 ②いけないクスリ ③おっぱい というB級ゾンビ映画の条件を満たすので、人食いはなくてもゾンビ映画にしてあげてもよかったのですが、返す返すも残念な作品です。

 

ゾンビ映画を期待すると完全に裏切られますし、血しぶき大好きな人もがっかりすることでしょう。

 

たぶん、この作品の見どころはいしだ壱成の「死んじゃうじゃん!」というセリフを連発しながらなかなか死なないところと、故・桜塚やっくんのすっぴんとイマイチな演技を観ることができる点なのだと思います。合掌。

このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。

RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。 

follow us in feedly