[พ]映画「皆月」/吉本多香美のヌード&大胆な濡場と北村一輝の怪演が光る作品 @kun_maa
1999年公開の日本映画。原作は1998年吉川英治文学新人賞の花村萬月の同名小説です。
原作は昔読んだけど内容を全然覚えてないので、新鮮な気持ちで観賞できました。
冴えない中年サラリーマンを奥田瑛二が演じているんですが、昔からこのおっさんって存在そのものが変な風にエロい感じがして、個人的にはあまり好きな役者ではありません。
今回もエロが滲み出てくるところが適役って感じでした。
或る日突然、妻が貯金を持ってやくざ者と駆け落ち。残されたのは「みんな、月でした。がまんの限界です。さようなら」とだけ書かれたメモ書きだけ。
妻の弟(つまり義理の弟ですね)のやくざ者アキラ(北村一輝)は、なぜかこの義理の兄を慕っていて、嫁に逃げられたおっさんの世話を焼きます。まるで本当の兄弟のよう。
本作全編を通して、北村一輝の狂気じみた演技が光っています。奥田瑛二のおっさんよりすばらしい。
そして、アキラの紹介でソープ嬢の由美(吉本多香美)と知り合うおっさん。
常にボーッとエロいおっさんはともかく、あの吉本多香美がこんな大胆なシーンを演じていたなんて、僕はちょっとショックです。
アキラの紹介で、ヤクザのもとで働くおっさん(作品中で名前で呼ばれるよりも「アニキ」とか「おっさん」と呼ばれてばかりいるので奥田瑛二の役名を忘れました)。
義理の兄弟なのに本当の兄弟よりも繋がりが濃い感じ。まあ、これも後から考えると複雑な人間関係の伏線だったんだなあ、なんて思います。
それにしても、吉本多香美はなにかこう吹っ切れた感じのすばらしい濡場を演じています。これはホント観ておいたほうがいいです。絶賛おすすめです。
おっさんの退職金目当てでおっさんと暮らすことにした由美でしたが、アキラに見抜かれておっさんの前で札びらで顔を引っ叩かれて無理やり...それでも愛想を尽かさなかったおっさんに本気で惚れてしまう由美。となんだかドロドロな人間関係。
由美はソープ嬢をやめておっさんと慎ましく暮らし始め、アキラは侘びのつもりで自分の小指を詰めて持ってきて気持ち悪がられながらもなんか和解。
由美をダマして借金を作らせた男から金を取り返そうとして、キレたアキラはその男を殺しちゃいます。それで、ほとぼりを冷ます意味も込めて、金沢に逃げたと思われるおっさんの妻とやくざ者を追って、3人で金沢へ。
このあたりの話のテンポは小気味よくて、飽きさせません。登場人物の人間関係も考えれば考えるほど不思議だしね。おもしろいですよ。エロも適度にちりばめてあるし。
金沢でのくだりは、ちょっとロードムービーっぽいしね。
そしてついに、やくざ者と元妻に再会。目的を果たし、アキラは警察に自首。ここでおっさんの元妻である沙夜子(荻野目慶子)とアキラの関係もなんとなくわかり、深まる人間関係ww
そして、おっさんと由美はこれからどうなるのか。なかなかいいラストでした。
エロいだけかと思ったけど、吉本多香美と北村一輝の演技が光る作品でした。
それにしても、吉本多香美のあの大胆なヌードとラブシーンは今更ながらショックが隠せないです。1999年の作品なんで、ホント今更なんですけどね。
このブログを気に入っていただけたら、ちょくちょくのぞきに来ていただけるとうれしいです。そして、とっても励みになります。
RSS登録していただける方はこちらのボタンをご利用ください。