[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]子供の視点で語られる珍しいゾンビ映画/ゾンビズ・シティ @kun_maa

こんにちは!ゾンビ映画大好き @kun_maa です。

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ふつうゾンビ映画と言えば、さまざまなバリエーションはあるものの、なんらかの理由でゾンビが増殖し、それと戦いながら生き延びていく過程を描いたものが多いです。
 
当然主役は大人です。
ゾンビの群れの中に子供のゾンビが現れることはあっても、生存者が子供である作品は見たことがありません。
だって、銃も使えず、非力な子供がゾンビのあふれる世界を生き残ることができるとは思えませんよね。
 
その既成概念を破って、子供が主役となりゾンビの世界を描いた作品がこの「ゾンビズ・シティ」です。

 
予告編 

 

<あらすじ>
南米チリの首都:リオデジャネイロ

世界中で発生したゾンビ・ウィルスにより、この街も例外なくゾンビに支配され、わずかに残った軍隊は、ゾンビと戦い続けていた。

そんな荒廃し切った街を、母親が目の前でゾンビ化してしまった女の子カミーユは、ゾンビ化した母親の最後の言葉を胸に、一人孤独にさ迷っていた。

その言葉とは「災いから守ってくれるという“巨大なタコ”が棲む海に向かいなさい!」というものだった。

彼女は、海に向かう道中で様々な光景を目の当たりにする。

次々とゾンビ化する大人たち、肩を寄せ合い生き残った子供たち、軍隊のわずかな抵抗の姿等々。

しかし、今の彼女には海に向かうことだけが唯一の希望だった・・・・。

                   (DVDパッケージの作品紹介より引用)

この映画のゾンビはなんらかのウィルスで感染します。
ゾンビに噛まれた場合だけではなく、空気感染するので防ぎようがありません。

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主人公であるカミーユは、ゾンビ化するウィルスに対して抗体をもって生まれた子供です。そのような子供はカミーユだけではなく、他にもいます。

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その子供たちの特徴は、首の左右に3本の傷のようなものがあることです。
 
そして、抗体をもっている子供たちにはゾンビは襲いかかってきません。
だから、この映画では非力な子供たちがゾンビに襲われずに生き残ることができるのです。
 
ゾンビは兵士や一般の大人たちは襲いますが、子供は襲わないので、ゾンビ=敵という構図は崩れ、ゾンビが結果として子供達を助けるヒーロー的存在ともなるところがこの映画のおもしろいところです。
 
逆に、なぜか兵士達が子供達を銃撃してきます。
防御マスクなしにゾンビとならない不思議な存在である子供たちに恐怖を感じているのかもしれません。
 

このように、これまでのゾンビ映画とは大きく異なるアイデアはおもしろいのですが、映画自体は同じような回想シーンが頻繁にカットインし、ゾンビの登場回数も少なくて、飽きてきます。

 
そして、ラストシーンでは「え?マジで?」と、ちょっとちゃぶ台をひっくり返したい気持ちなる場面を目撃することとなります。
子供たちの首にある左右の3本ずつの傷の謎もここで解けます。
 
でもねぇ・・・かなり微妙な作品です。
たしかにこれは今までなかったゾンビ映画です。
 
ラストシーンが終わって、作品自体が終わったと思ってもすぐにスイッチを切らないでください。
 最後に10年前のニュース映像が編集されていて、そもそもこのゾンビウィルスがどこから来たのか、どういう経過をたどったのかがわかるようになっています。
 
それにしても・・・アイデアはよかったけど詰めが甘いというか、もしかしたらファンタジー好きな人にはおもしろいかも?という不思議なゾンビ映画です。 
ゾンビズ・シティ [DVD]

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