[พ]痛々しく切ないストーリーに吉高由里子のヌードが映える作品/蛇にピアス @kun_maa
こんにちは!映画は最近Huluしか見ません @kun_maa です。
監督は蜷川幸雄というある意味豪華な作品です。
生きていることに意味を見いだせない19歳のルイを主人公に、スプリット・タン(蛇のように舌に二股の切れ目を入れること)、顔中へのピアス、タトゥーといった身体改造を行う若者たちとその愛憎の世界を描いています。
スプリット・タンとタトゥーに魅かれ、痛みを感じている時だけが、生きている実感を得られるというルイ。
スプリット・タンを持ち、顔中にピアス、腕に派手な刺青と、かなりの身体改造を施しているアマ。
身体改造の店『Desire』のオーナーで、多くのピアスを顔面に刺しているが、「人の形を変えるのは神だけに与えられた特権」という考え方のサディストであり、刺青の彫師であるシバ。
この3人を中心にストーリーは進んでいきます。
そこで語られている世界観に共感どころか嫌悪感さえ感じる人は多いかもしれません。
僕もその退廃的な、あえて自分や他人の身体を傷つけることでしか生きている実感を得られない若者の姿に、そのまま共感はできませんでした。
ちなみに、僕はピアスもタトゥーもしていません。
でも、毎日同じことの繰り返しの日常生活に意味を見出せなくて、生きている実感が得られないという気持ちはわかるような気がします。
身に危険を感じたり、それまでとは違った世界に足を踏み込む刺激を感じているときが、生きているって実感を呼び起こすことは形は違えども、僕も経験しているからです。
たぶんいろんな経験で、そういう実感を持っている人はけっこういるんじゃないかなと思います。
この作品に登場する若者の世界では、それが身体改造だということなのでしょう。
たぶん、好き嫌いがはっきり分かれる作品じゃないかなと思います。
でも、この世界観が合わないという方も、吉高由里子のヌード&濡れ場シーンは一見の価値ありだと思います。
それはとても美しいし、その描き方のエロスはさすが世界の蜷川って感じです。
身体改造に興味がある人、投げやりに見えるけど傷つきやすい若者の世界観を感じたい人、吉高由里子のヌードが見たい人におすすめの作品です。
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