[พ]映画「ムカデ人間2」/これは観たらトラウマになる問題作...でも観ちゃった @kun_maa
2011年公開のイギリス・オランダ映画。過激すぎる映像に日本ではオリジナル作品のままの上映は禁止され、修正版が2012年に公開されたといういわく付きの作品です。
まあ、上映禁止になったのは日本だけじゃないみたいだけどね。
発達障害のあるマーティンは、幼い頃から父親に性的虐待を受けてきたらしいんだけど、そのあたりの事情は彼の主治医や母親の話から連想される程度。本当に発達障害かどうかもよくわかりません。そういう意味では、単純に彼の行動と発達障害を結びつけて考えるのは危険かと思います。とりあえず作品中でマーティンには台詞が皆無です。
うめき声や歓喜の雄叫びなどはあるけど全く喋っていないので、もしかしたら彼は会話ができないのかもしれません。
それはともかく、マーティンは地下駐車場の夜間警備員として働きながら、いつも「ムカデ人間」のDVDを観ていて(前作のムカデ人間ね)、その作品世界に心酔しています。
そして、あろうことか夜な夜な深夜の駐車場の利用者を拳銃で撃ったり、バールで殴って気絶させて拉致しています。こんな夜間警備員は嫌だって!
拉致した人たちは貸し倉庫に連れ込まれ自由を奪われたまま監禁されています。
怪我の手当てもせず、食事を与えている形跡もなく、裸で放置。すでにこの状態だけでもトラウマになりそうです。
それでも日に日に募るどうしようもないほどのムカデ人間への憧れ。
日々勤務先の駐車場で獲物を拉致する一方で、ムカデ人間の映画に出演した俳優や女優の事務所にも、クエンティン・タランティーノ監督作品のオーディションだと偽りの連絡を入れて拉致しようと企んでいます。
目的はもちろん、映画の出演者たちを本当につなげることです*1
マーティンのムカデ人間にかける情熱はとどまることを知りません。
ムカデ人間の映画を観ながら、勤務先でオナニーに耽るなんて異常すぎます。それを偶然見てしまった人間も、もちろん拉致監禁!
そして、どんどん増える犠牲者。
宝物のように大事にしていた「ムカデ人間スクラップブック」を母親に見つかり、ビリビリに破かれてしまい大泣きするマーティン。
そして、ブチ切れたマーティンの暴走が始まります。母親をバールで殴り殺し、主治医を銃殺。罠にかかった前作の出演女優をひとり確保して監禁場所の貸し倉庫へ連れ込みます。
いよいよムカデ人間の製作にとりかかるマーティン。
でもちょっと待って。
前作のムカデ人間は元外科医が手術をして3人をつなぎ合わせたんですよね。
マーティンって医者でもなんでもないし。もちろん手術道具なんてあるわけないです。
当然麻酔なんてものもないから、麻酔代わりにバールで頭を殴って気絶させます。
歯はハンマーで叩き折るし、お尻はナイフで切り刻むし、膝の腱はハサミで切るし、肛門と口は工具のホッチキスみたいなやつでバチンバチン留めていきます。もちろん全て麻酔なし。観ている方が痛くて気分が悪くなります。ひどすぎます。
阿鼻叫喚の作業中にさすがに耐えきれずに死ぬ人も出ます。そりゃそうですよ。こんな無茶苦茶なことして死なないほうがタフすぎます。
どうにかこうにか形だけは整ったムカデ人間にマーティン歓喜!マジキチです。
やることも漏斗で無理やり餌を流し込んだり、下剤を注射して下痢便がホチキス留めの肛門と口の隙間から溢れ出すなど、ものすごいえげつなさ。
最前列の女性が声を出してうるさいと舌を引き抜きます。えええええ!ですよ。
こうして書いている今も思い出して吐き気がします。これはホントひどい。
僕自身は、残酷なシーンとかスプラッタシーンとかには慣れている方だと思うけど、この作品はちょっと普通じゃないです。まともな神経では観ていられません。
興味本位で観ると後悔します。
興奮したマーティンは、ムカデ人間の最後列の女性をファックしちゃう。もうなんでも有りの無茶苦茶です。
手術(?)の途中で死んだと思っていた妊婦が実は生きていて、脱走をしようとしたときに赤ちゃんが生まれて、それを踏み潰すとかマジありえない映像満載です。
前作もかなりの衝撃を受けましたが、まだこの作品に比べればかわいいものです。
[พ]映画「ムカデ人間」/間接的にジワジワとくる不思議な「なんじゃこりゃ」な作品 @kun_maa - [พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)
ストーリーも救いも何もないのに、人でなしなシーンは満載というトラウマ映画です。
せめてもの救いは、全編モノクロ作品だというところでしょうか。
これがもしカラーだったら、たぶん途中で吐いてますしおすし。
もちろん最後まで観ることなんてできなかったかもしれません。
これは気軽におすすめできない作品です。舐めてると、僕みたいに夢でうなされますのでご注意を。
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