[พ]Another ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

映画(ちょいエロ・ゾンビ・ホラーなど)の感想や「おっぱい愛」など、内容が異なるもうひとつの[ま]ぷるんにー!(พรุ่งนี้)

[พ]映画「ザ・ウォード/監禁病棟」/全てが伏線?ジョン・カーペンターが仕掛けるサイコ・ホラーがおもしろい @kun_maa

2011年公開のアメリカ映画。監督はあの「遊星からの物体X」や「パラダイム」などのホラー作品で知られるジョン・カーペンターです。

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作品の舞台は1966年の「ノースベンド精神病院」。

この時代の精神病院だから、今とはまるっきり雰囲気が違うのはしょうがないけど、やっぱりこういう作品を見ると「精神科」って「怖いところ」というイメージが広まってしまうようでちょっと悲しい気持になります。

冒頭から、この病院では何か不気味なことが起きているという印象を強く植え付けるシーンが流れます。

こういうシーンも無駄にあるのではなく、ちゃんと後から「ああ!」って思いをさせられるから、やるなジョン・カーペーンター!って感じです。

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なぜか下着姿で森の中を走り回り警察に捜索されているクリステンというひとりの女性。ある農家に放火をして警察に捕まり、ノースベンド精神病院の監禁病棟に収容されます。

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なぜクリステンが下着同様の格好で外を走り回り、しかもこの家に放火したのかということ、またなぜ放火をしたのに警察ではなくノースベンド精神病院に収容されたのかといったことは当の本人クリステンも何ひとつ覚えていないし、我々にもわかりません。

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なぜこの病棟に監禁されるのか、同じ病棟にいる他の女性患者たちも監禁されるような重症な患者には見えません。夜中に何者かが廊下を歩いている気配がしたり、なぜか病院の窓から悲しげに監禁病棟の女性患者たちを見ている謎の夫婦らしき2人。

この病棟の謎が深まる中、ある日クリステンは化け物のようなものにシャワー室で首を絞められます。おー!いよいよか?ってテンション上がります。ちょっと怖かったけど。

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化け物に首を絞められたというクリステンの主張は信用されず、逆に電気ショック療法をされてしまいます。昔の精神病院モノといえば「電気ショック療法」というステレオタイプな展開に辟易ですが、これすらもあとで回収される伏線の一部とはね。

そして、実はクリステンだけではなく、他の患者も不気味なものを目にしているのです。他の患者のスケッチブックに残された不気味な絵という証拠。

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おかしいな...おかしいな...なんかおかしいな...この病院は普通じゃないなと思いながら観ていると、ひとりずつ謎の化け物に殺されていく監禁病棟の患者たち。

殺されていく彼女たちには理由がわかっているようなのですが、もちろん観客にはわかりません。

目から金属を刺して殺すのはやめようよ。観ていてこっちが痛いわ(;゚Д゚)エエー

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ただならぬものを感じて脱走を謀るクリステンですが、何回も失敗して捕まります。

患者が消えても、なにも対策を講じない病院。その態度からは明らかに何かを隠していることがわかります。

そして、次第に迫ってくる謎の化け物。幽霊なの?ねえ?幽霊なの?

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そしてまたひとり殺され、残った患者に詰め寄って原因を追求するクリステン。

彼女らが明かす秘密と化け物の正体。まあ、自業自得ってやつだよとここで思わされますが...なぜ関係のないクリステンまで殺そうとするのか?

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そしてついに正体を現す元患者アリス。クリステンも最後に残ったゾーイという患者を連れて最後の逃亡にかけます。

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ついにアリスに捕まり、直接対決をするクリステン。アリスって幽霊じゃなかったんだ!

非常用の斧でアリスを倒し、主治医の部屋に逃げ込むクリステン。

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そこで明かされる驚愕の真実とは...

久しぶりにかなりドキドキさせられて、おもしろい作品でした。こういうサイコ・ホラーはけっこう好きです。

真実が明らかになって、それまでのシーンに張り巡らされた伏線が可視化された時の爽快感は格別です。

(ll-ω-)。oO(最後の最後にワッと驚かすシーンは余計だったけどな) 

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